ドクターズインタビュー平瀬雄一先生

平瀬雄一先生インタビュー

先生が専門とされている手の外科についてお聞かせください。

当院には、他院で治療をしていたけれどよくならずに来院される方が9割以上です。症状としては、指の変形性関節症。更年期以上の女性に多く、「年のせい」「治らないから諦めて」などと言われてしまうことの多い病気です。しかし、しっかりとした知識と技術を持っていれば、治せる病気なのです。そう言うと、患者さんは皆さん、ご安心して泣いてしまうのですよ。何年にも渡って、何件もの病院を回り、それでも治療を断られお悩みの患者さんはたくさんいらっしゃいます。そんなみなさんに、ぜひ知っていただきたい治療ですね。

マイクロサージャリーについてもお教えください。

顕微鏡を使って行うマイクロサージャリー(微小外科)も、私も専門です。大きく分けて2つの手術を行っており、一つは指を切断してしまった方に、足の指の一部を移植して指を補う手術です。日本でこの手術に対応している病院は非常に少なく、全国から患者さんが来院されていますよ。もう一つは、子宮摘出手術後、2割ほどの患者さんが発症するリンパ浮腫の手術です。こちらもまだまだ発展途上の治療法ですから、日本だけでなく、海外からご相談にいらっしゃる患者さんも多いですね。

こちらで手術を受けるメリットは何ですか?

手の外科は、形成外科と整形外科の2つの領域で対応している治療です。それは、骨や腱、皮膚、関節の動きや感覚など、すべてがわかっていないと十分に治療ができないから。しかし、現在の日本にはどちらか一方の科でしか行っていない病院が多いのです。当院は、形成外科医と整形外科医の混合チームで対応。100を超える手の外科の病気、すべての治療が可能なのです。また、手術後のリハビリも充実しており、たくさんのハンドセラピストが在籍していますよ。マイクロサージャリーも同様で、作業療法士による手術後のリンパマッサージをすることで、術後のケアまで丁寧に行っています。

今後、目指す医師像は?

当院には、長い間他院さんで手術をお悩みになり、やっとたどり着くといった方が多く来院されています。そんな患者さん方と接していて日々感じるのは、一人でも多くの方に、この負担の少ない手術の存在を知ってほしいということ。当院には、婦人科だけでなく、さまざまな領域のスペシャリストが集まっています。何かトラブルがあればすぐに相談しながら、万全の対応ができます。医師の技術はもちろん、設備面もホスピタリティ面も含めた最高の医療をご提供していきたいですね。また、術後に早期の社会復帰ができるように、「ERAS」というプロジェクトを発足しています。術後までをチームでしっかりとサポートし、手術や入院中のストレスもできる限り軽減できるように工夫していますので、お悩みになる前にまずご相談していただきたいと思っています。