ドクターズインタビュー笠間和典先生

笠間和典先生インタビュー

先生が減量外科をはじめられたきっかけは?

以前勤務していた病院で、2001年にブラジル人の女性患者さんが「減量手術を受けたい」と外来に来院されました。当時、ブラジルでは多く行われている手術でしたが、日本ではまだ主流ではなくて。しかし、もう14件もの病院で断られてきたというお話を聞き、何とかお力になりたいと思ったのです。そこで、その患者さんにブラジルで減量手術をされている先生をご紹介いただき、現地で研修を受けました。その後、日本でもトレーニングを積み、2002年に日本ではじめての腹腔鏡を用いた減量手術を行ったのです。

どんな方が受けられる手術ですか?

肥満に起因する合併症がある場合に受けられる手術です。糖尿病や高脂血症、高血圧が保険適応可能で、自費診療ならば睡眠時無呼吸症候群や呼吸困難、心不全、関節痛などの病気も対象になります。中でも、悪化すると透析や失明の可能性もある糖尿病は、内科的治療を続けても完治は難しい病気。しかし、手術では根本から原因を改善でき、非常に高い効果を得ることができます。減量手術は、最も高い水準のエビデンスで証明されています。糖尿病の死亡率は、実に1/9も減少できる治療法なのです。安全で効果の高い治療法ですから、もっともっと多くの患者さんに広まってほしいと願っています。

こちらで手術を受けるメリットは何ですか?

減量手術は、しっかりとした実績のある病院で受けなければ、危険も伴いますし効果も得られない手術です。私自身、何度も海外で手術のデモンストレーションも行っていますし、アジア太平洋肥満代謝外科学会で理事長も務めています。そのため、技術には自信があり、実際に多くの手術件数をこなしています。また、減量手術においては日本で唯一である「インターナショナルセンターオブエクセレンス」を取得しているチームですから、誇れる技術を持っていますよ。手術時間も入院日数も短い安心の手術で、生活の質や仕事の能率を向上させることができるメリットの大きな手術です。

ご病気でお悩みの患者さんにメッセージをお願いします。

減量手術を知らずに亡くなってしまう方がいることが、非常に悲しくやるせない現実です。生死はもちろん、日常生活の質もあがりますから、ぜひ多くの方に知っていただき、お受けいただきたい手術ですね。患者さんの人生を大きく変える手術。だからこそ私たちも、準備には最善を尽くしています。決して、一つひとつの過程を妥協せずに、日々の練習を怠らず、努力を重ねていきたいと考えています。