減量手術

婦人科

子宮筋腫

2016年手術実績 249

肥満のない人生へ

食生活や生活習慣の変化により、肥満は世界中で急激に増加しています。肥満の問題は整容性だけではなく、糖尿病、高血圧、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群、うつ病をはじめとする精神疾患、更には悪性腫瘍(がん)など、様々な健康障害の原因になることです。肥満に対しては、まずは食事制限や運動を行うことが一般的です。

しかし、時間が経てば再び体重が戻ってしまう、いわゆる「リバウンド」を経験された方は多いと思います。実は様々な研究により、重症の肥満になってしまうと、食事や運動、さらには薬物療法などの効果が極めて低いことが分かっています。こうした状況に対し、現在、世界中で急速に広まっている治療が減量手術です。さらに、近年、減量手術は体重減少のみならず、糖尿病をはじめとする肥満に伴う病気の治療としても大変有効であることが明らかとなってきました。つまり、この手術の一番の目的は体重減少に伴う整容性の改善ではなく、肥満に伴って起こる様々な病気を治療し、健康で長生きすることなのです。現在、日本で減量手術を行える施設は限られていますが、その治療効果の高さから大変注目を集めております。

肥満による合併症・糖尿病にお悩みのあなたへ、最後の手段がここにあります。

日本では、肥満が重篤な病気の原因であるという認識があまりありません。これは、日本人が欧米をはじめとする諸外国と比較し、肥満の割合が高くないことが大きな理由と考えられます。しかし、日本人は軽症の肥満であっても糖尿病をはじめとする重篤な病気を発症しやすいことが知られています。つまり、減量手術を必要としている患者さんは決して少なくないのです。

日本での歴史はまだ浅いため、現状では手術を受けられる施設が限られています。四谷メディカルキューブは日本で最もたくさんの減量手術を行っており、非常に良好な成績を収めております。肥満に悩む方、そして、糖尿病などの肥満にともなう病気に苦しんでいる方は、是非いらして下さい。最後の手段がここにあります。


減量手術を受けるうえで大事な注意点があります。それは、この手術は「きっかけ」であり、効果が一生継続するものではないということです。もちろん、手術直後には体重は大きく減少します。しかし、減量した体重を長年にわたって維持していくためには、術後の栄養管理や運動習慣の改善、定期的な通院を続けることが欠かせません。当院では、治療効果をしっかり維持するために医師、看護師、管理栄養士や運動トレーナーなどが減量外科専門チームとして術前から術後までサポートします。

症状について

肥満はBMIと呼ばれる数値で評価します。これは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)という簡単な計算で求めることができます。日本ではBMI 25 以上が肥満と定義されます。さらに、BMI 25 以上で糖尿病、高血圧、脂質異常症などを合併する場合は「肥満症」と定義され、肥満とは明確に区別されます。

肥満症という言葉には治療すべき病態が含まれるというメッセージが含まれているのです。なお、欧米ではBMI30以上を肥満とされていますが、日本人は低いBMIでも様々な病気を発症しやすいため、欧米より低く設定されています。これは、日本で肥満症の治療を考える際には、欧米の基準をそのまま適応することは出来ないことを意味します。

治療法

重症の肥満になると、食事や運動などで体重を落とすことは非常に難しくなります。こうした状況で糖尿病などの病気を合併してしまうと、命に関わる状態となってしまうのです。現在、肥満に対しては様々な内科的な治療もあるため、まずはそちらを試みます。しかし、それでも減量ができない場合、減量手術を検討すべきです。

<調節性バルーン治療の適応基準>
※年齢20歳以上65歳以下
※登録時点でBMIが27.0 kg/m2以上
※肥満に関連する合併疾患を有していること
※本治療に対して、意欲的かつ協力的で、バルーン留置後2年間の観察期間が終了するまでの間、通院や電話などによるフォローアップに従うことが出来ること
※本治療が臨床研究として行われることを理解し、文書による同意が得られていること

手術の種類について

四谷メディカルキューブで行われているおもな減量手術を紹介します。

腹腔鏡下胃バンディング術

胃の上部にシリコン製のバンドを巻いて胃を砂時計のような形に形成します。これにより、摂食量を制限し、減量効果を期待する方法です。シンプルな術式なので手術時の安全性は最も高いといえます。バンドを取り除けば元の状態に戻すことが可能です。体重減少や糖尿病に対する治療効果は他の3つの術式と比較して低いです。

腹腔鏡下スリーブ状胃切除術

胃の外側(大弯側)を切除し、胃をバナナ1本くらいの大きさに形成します。

胃容量を小さくすることで摂食量を制限し、減量効果を期待する術式です。切り取った胃は摘出されるため元に戻すことはできません。手術時間が短く、体重減少も高いため、近年は世界で最も多く行われいます。ただし、糖尿病に対する治療効果は胃バイパス術やスリーブ・バイパス術と比較して弱いと考えられています。

腹腔鏡下胃バイパス術

胃を20~30ccの小袋(胃のう)とそれ以外の部分とに分けて、小腸を胃のうにつなぎます。食事が入る部分の胃容量が小さくなることで摂食量が減少し、さらに小腸の途中でつなぎ合わせることで栄養吸収が抑えられます。手術には高い技術が必要となりますが、体重減少や糖尿病に対する治療効果はスリーブ状胃切除術よりも優れています。ただし、胃の一部に内視鏡などの検査が難しい部分ができるため、胃癌の頻度が高い日本で行う場合は慎重に適応を決める必要があります。

腹腔鏡下スリーブ・バイパス術

スリーブ状胃切除術と同様に胃をバナナ1本くらいの大きさに形成し、さらに胃バイパス術を合わせた方法です。四つの術式の中ではもっとも複雑な術式で、比較的高い技術が必要です。また、残った胃は通常通りの内視鏡検査が可能です。体重減少や糖尿病に対する治療効果は胃バイパス術と同等であり、さらに胃癌の頻度が高い日本でも安心して行える術式と考えられます。

内視鏡下胃内バルーン留置術

内視鏡(胃カメラ)を用いて、胃内に約500ml程度の容量のバルーン(風船)を留置するものです。これにより、胃内容量の減少および排泄遅延が生じ、食事摂取量が減ることで、有効な体重減少を得ようとするものです。具体的には、米国Spatz FGIA社のSpatz3(スパッツスリー)という医療器具を使用し、バルーンの容量を調節でき、12ヶ月留置できるという特徴があります。

手術までの流れ

受診の際は「こんなこと聞いてもいいのかしら」ということでも疑問や不安はそのままにせず、お気軽にご相談ください。あなたにとって満足のいく治療を実現するために一つ一つ解決していきましょう。

超々重症肥満に対する二期的手術

BMIが60をこえる超々重症肥満の方は、一度で手術をすると死亡率が高くなるといわれています。そのような方には、安全のため一回目の手術で胃を小さくして減量をはかり、減量がとまったところで胃バイパス術をするという二期的手術を考えています。
具体的には、まず腹腔鏡下袖状胃切除術(Lap Sleeve gastrectomy)を行い、BMIが50程度まで減量した時点、または減量が止まった時点で、二度目の手術として腹腔鏡下胃バイパス術、または腹腔鏡下BiliopancreaticdiversionwithDuodenal switch(十二指腸スイッチ手術)を行う方法です。

内視鏡下胃内バルーン留置術(Endoscopic Intra-gastric Balloon Placement)

内科治療により十分な減量効果が得られない高度肥満症の患者さんに対して、当院では外科治療(胃を小さく形成したり、小腸をバイパスし食べ物や消化液の流れを変更する手術)を国内最多数行っています。外科手術による治療は、大幅な体重減少に加えて、糖尿病など、肥満に伴う合併疾患の改善が期待出来る、極めて優れた治療法ですが、一方で、“手術を受ける”、“体にメスを入れる”、“元の形に戻せない”、といったことに対して、抵抗感を感じられる患者さんがおられるのも実際です。

いわゆる、“内科治療”と“外科治療”との中間に位置する治療法として、内視鏡下胃内バルーン留置術があります。内視鏡(胃カメラ)を用いて、胃内に約500ml程度の容量のバルーン(風船)を留置するものです。これにより、胃内容量の減少および排泄遅延が生じ、食事摂取量が減ることで、有効な体重減少を得ようとするものです。

胃内バルーン留置術の歴史は比較的古く、1980年代から世界中で行われており、日本国内でもこれまでに約150名の患者さんに対して本治療が行われています。しかしながら、これまでのバルーン治療には以下の問題点がありました。

①バルーンの耐久性の点から、留置期間は最長6ヶ月である(すなわち、留置後6ヶ月で抜去する必要がある)。
②一度、バルーンの容量を決めてしまうと、その後は容量を調節する(増やしたり、減らしたりする)ことが出来ない(非調節性である)。

このたび当院では調節性バルーンを導入しました。具体的には、米国Spatz FGIA社のSpatz3(スパッツスリー)という医療器具を使用します。Spatz3による調節性バルーン治療には以下の特徴があります。

治療の流れ

減量手術の治療の流れは、説明会参加、コーディネーターとの面接、外来、検査、手術入院、術後のフォローに分けられます。
ご希望の方には、まずソーシャルワーカーがご相談に応じますので、お電話にてご連絡ください。

1予約お申込み

お電話もしくはWeb予約にて減量・糖尿病外科外来の受診予約をお取り下さい。
TEL:03-3261-0430(月~土9:00~17:00)
受診時には保険証をご持参の上、ご来院ください。

2減量・糖尿病外科【初診】

セミナー・診察

減量外科治療について正しく理解していただくために、治療を希望される方には担当医師、管理栄養士や運動トレーナによるセミナーを受けていただきます。身長・体重などの測定後、診察となります。

3術前検査

全身状態を評価するために、各種検査(血液検査・内視鏡検査・レントゲンなど)を行います。その他、管理栄養士や薬剤師による面談を実施いたします。

4手術説明

担当医師より手術可否について説明し、手術日・術式を決めます。
その他、麻酔科医による診察や、入院説明などがあります。

5入院~手術

手術日の前日または当日に入院していただきます。入院期間は通常2~5日間です(術式により異なります)。手術時にはご家族に来院していただきます。

6フォローアップ外来

減量外科治療の目的は、肥満を解消し、合併症を改善することで生活の質を改善し、患者さまにより充実した人生を長く歩んでいただくことです。その目的のために、医師や各専門スタッフが長期的にサポートいたします。

手術後、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、その後半年から1年ごとに定期検診を行います。

サポートチームによる長期的な支援

減量手術のゴールは、肥満を解消して合併症を改善して生活の質を向上させ、より充実した人生を長く歩めるようにすることです。そのために、医師・管理栄養士・看護師、そしてソーシャルワーカーで構成されたサポートチームが、検査入院時の指導・相談に引き続き、手術後・退院後も生活の全般について長期的にサポートいたします。
退院後は、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月、48ヶ月、60ヶ月検診を行い、予後のケアに万全を期しています。

費用について

術式3割負担概算料金(別途室料)
腹腔鏡下胃バイパス術 2,000,000円(税別)
腹腔鏡下胃バンディング術手術 1,191,000円(税別)
腹腔鏡下袖状胃切除術 1,900,000円(税別)
腹腔鏡下スリーブバイパス術 2,191,000円(税別)

当院の手術は全て自費診療となります。

腹腔鏡下胃バイパス術:2,000,000円(税別)
腹腔鏡下胃バンディング術手術:1,191,000円(税別)
腹腔鏡下袖状胃切除術:1,900,000円(税別)
腹腔鏡下スリーブバイパス術:2,191,000円(税別)

です。これには、手術・入院・手術入院期間中の合併症治療費と胃バンディング手術以外の術式では術後6か月検診時までのフォローアップ費などが含まれています。
※バンディング手術では薬事未承認の器具を用います。

担当医

笠間 和典

日本ではまだ肥満が死に至る病であるという認識はほとんどされていません。しかしアメリカでは肥満が原因で年間40万人が亡くなっているという統計があります。2002年に日本で初めて腹腔鏡下胃バイパス術を行ってから、300例以上の腹腔鏡下減量手術をしてきました。手術によって、著明な減量がはかれ、かつ糖尿病や高血圧、睡眠時無呼吸などの合併疾患が劇的に改善し、患者さまの生活の質が驚くほどよくなっていくのを目の当たりにして、この治療を自分のライフワークとしていくことを決心しました。
病的肥満による合併症に悩んでいる患者さま、ぜひ四谷メディカルキューブにいらしてください。僕らは日本で唯一の減量外科専門チームです。病的肥満が「努力が足りないから」とか「根性がないから」とかで生じる病気ではないことは熟知しています。絶対にあなたやあなたの人生を否定するような事はいたしません。安心していらしてください。

関 洋介

これまでに、オーストラリア、アメリカ、ブラジル、台湾などで病的肥満に対する外科治療(減量手術)についての臨床トレーニングを積んできました。また前任地では、大腸癌・胃癌を中心とした消化器内視鏡外科手術(きずの小さな手術)を数多く担当してきました。当院では主に、減量手術ならびに逆流性食道炎(GERD)に対する外科治療を担当いたします。個々の患者さまの病態に応じた、なおかつ、科学的根拠に基づいた最適な治療を、安全に提供することを目指します。

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