ピロリ菌外来

予約専用番号:03-3261-0430
(受付時間9時~17時/日祝除く)

 

四谷メディカルキューブを受診されている方は以下のような方々です。
あなたは該当しませんか?


・ピロリ菌について調べたことがない方
・ピロリ菌の血液検査結果から、精査を勧められた方
・胃癌リスク検診(ABC検診)の結果から、精査を勧められた方
・ピロリ菌感染胃炎と診断され、除菌を勧められた方
・ピロリ菌除菌をしたが成否の確認をしていない方
・ピロリ菌除菌を失敗してそのままになっている方
・薬のアレルギーで除菌できないと言われたが、相談したい方


除菌が成功した方も、胃癌のリスクがなくなったわけではありません。
引き続き胃の検査をお受けになることをお勧めいたします。
通常は1年1回程度とされています。

 

 

治療成績について

当施設のピロリ菌除菌件数は5500件を越えました。(2005年~2019年12月)
2015年から使われるようになった胃酸分泌抑制剤(ボノプラザン)がはいった組み合わせでは、1次除菌成功率が向上し、初回の除菌でおよそ90%成功するようになりました。
成否の確認された5210件の除菌治療の成績を示します。
特に2015年以降の成績は下記のとおりです。(他に4次以降の除菌も少数あります)

【1次除菌】 
2961/3810 成功率:77.7%(2015年以降887/976 90.9%)

【2次除菌】 
991/1064 成功率:93.1%(2015年以降162/168 96.4%)

【3次除菌】
151/167 成功率:90.4%(2015年以降66/70 93.8%)

【ペニシリンを用いない除菌】
155/169 成功率:91.7%(2015年以降83/91 91.2%)

 

 

ピロリ菌の検査方法

 一つの検査で絶対正確というものがないため、2つ以上を組み合わせることもよく行います。

【抗体検査】
血液検査がよく使われていますが、抗体の値がカットオフ値前後の場合などでは再確認が必要なことがあります

【便抗原検査】
除菌後の判定でもよく用いられます。胃切除後の方は尿素呼気試験より有用です。

【尿素呼気試験】
正確さが高く、除菌判定に使え、当日に結果が出るのでよく用いられます。

【内視鏡による胃生検検体で調べる検査(迅速ウレアーゼ、鏡検、培養)】
内視鏡検査が必要になります。小さな生検検体が胃全体の感染状態を示さないことがあることが問題ですが、培養できた場合は最も確実な感染診断です。

【薬剤感受性試験】
培養した菌に対して抗菌薬の効果があるかどうかを調べる方法です。除菌を何度かやって失敗しているときは、使える薬剤を選択するため行います。

 

 

除菌の治療方法

1次除菌、2次除菌は1日2回、3種類の薬を7日間内服します。

【1次除菌】
使用薬剤:ボノプラザン、アモキシシリン、クラリスロマイシン
期  間:7日間

【2次除菌】
使用薬剤:ボノプラザン、アモキシシリン、メトロニダゾール
期  間:7日間

【3次除菌】
使用薬剤はボノプラザン アモキシシリンに加えて、ニューキノロン系抗菌薬が用いられることが多いです。
また当施設では相談のうえで少し日数を延ばして実施することが多くなっています。
※健康保険の適用がなく、全国的に一律ではありません。

【ペニシリンを用いない除菌】
薬剤はボノプラザンを用いた上で、抗菌薬としてクラリスロマイシン、メトロニダゾール、ニューキノロン系、テトラサイクリン系などより選択することが多いです。
※通常は健康保険の適用がありません。

 

 

 

注意事項

・尿素呼気試験を実施するときは、空腹時が原則となるため、食事直後の検査はできません(通常6時間程度あけています)。また、検査前の内服薬などで制限がある場合、当日すぐに検査ができないことがあります。


・内視鏡が行われていない場合は、ピロリ菌感染があっても、健康保険適用にできないことがあります。


・検査結果やこれまでの治療経過はとても大切な資料です。除菌不成功のあとの除菌では、これまでの治療内容を必ず確認して、次の薬剤を考慮します。


・他に内服中の薬がある場合は、分かる状態でご来院ください。薬剤の選択に際して、他に何を内服しているかは重要です。