腹部ヘルニア(鼠径ヘルニア)

予約番号:03-3261-0430
(受付時間9時~17時/日祝除く)

 

監修
四谷メディカルキューブ 消化器外科
山本 海介 医師

 

腹部ヘルニアとは

ヘルニアとは、体の組織や臓器が、本来あるべき場所から飛び出てしまうことです。
腹部ヘルニアは、筋膜のゆるみにより腹膜と一緒にお腹の内容(腸など)が皮膚の下に脱出して膨らむ状態を指します。
自然治癒することはなく、根本的な治療方法は手術以外にはありません。
ヘルニアは発生部位によって名称がつけられていますが、当院で対象とする疾患は以下のとおりです。

・鼠径部(鼠径、大腿)ヘルニア
・閉鎖孔ヘルニア
・臍ヘルニア
・比較的小さな腹壁瘢痕ヘルニア、白線ヘルニア、半月状線ヘルニア など

 

 

鼠径部(鼠径・大腿)ヘルニア 

<症状>
脚の付け根より少し上の部分に、特に立位で膨隆がみられます。
仰向けの状態では膨隆が消失することが多いです。
長時間の歩行や立位で違和感や痛みとして感じる方もいます。

<原因>
胎児期(お母さんのおなかの中にいるとき)に男性であれば睾丸、女性であれば子宮を支える靭帯が鼠径管(筋肉が重なり合ってできた筒状の)を通り陰嚢や恥骨結節に落ち込む際に形成される腹膜鞘状突起(鼠径管内に嚢状に脱出したもの)の開存、コラーゲン代謝異常、骨盤の解剖の相違、遺伝的素因が原因として現時点では考えられています。

<治療法>
鼠径部切開法と腹腔鏡手術を採用しています。
腹腔鏡手術は創が小さく痛みが少ないと言われていますが、鼠径部ヘルニアに関しては、その限りではないと考えております。
通常の鼠径部切開法は、創の大きさは4-5㎝程度です。
手術操作が確かであれば術後の痛みは軽度です。
また、患者さまによっては局所麻酔での手術も可能です。より侵襲は少なくなります。
手術方法は、受診時に患者さまと相談しながら決めていきます。

<手術費用>
入院予定期間:0~2泊
3割負担概算金額:13~14万

 

 

 

閉鎖孔ヘルニア

<症状>
症状がないことがほとんどであり、外見上はっきりとしたものを指摘できません。
腸閉塞を起こすことで見つかることが度々あります。
時には、大腿内側の違和感や痛みで発見されることがあります。
痩せた高齢の女性に多いとされていますが、その限りではありません。

<原因>
女性の方がほとんどです。
女性の骨盤の幅は広く、閉鎖管入口部の開大により生じると考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。

<治療法>
鼠径部ヘルニアとほぼ同様の手術となります。
鼠径部切開法と腹腔鏡手術とがあり、鼠径部ヘルニアの治療法を参照してください。

<手術費用>
入院予定期間:1~2泊
3割負担概算金額:10万

 

 

 

臍ヘルニア

<症状>
おへそが膨隆します。大きい人では、鶏卵大程度の大きさになる方もいます。

<原因>
肥満、高齢、肝硬変などによる腹水貯留などがリスク因子とされ、リスク因子をもつ人にコラーゲンの減少などがある人に起こるとされています。

<治療法>
基本的に開腹手術となります。
創は臍を切ることのみでできるため、通常、腹腔鏡は使用しません。
大きくない臍ヘルニアであれば、術後は手術部が臍のようになってしまうため、術後の創部とはわからなくなることも多いです。

<手術費用>
入院予定期間:2~3泊

3割負担概算金額:13~14万

 

 

 

腹壁瘢痕ヘルニア 

<症状>
お腹の手術を受けた方で、創の部分が大きく膨隆します。

<原因>
あらゆることがヘルニアの成因となるため、簡単に説明することは難しいですが、患者さん側の要因(糖尿病、喫煙、肥満、慢性閉塞性肺疾患、ステロイド内服中、術後創部感染、腹部大動脈瘤術後など)と医療者側の手技的な要因(開腹法、縫合閉鎖法、縫合する糸など)が主に挙げられます。

<治療法>
開腹手術と腹腔鏡手術とがあります。
患者さまの状態に応じて術式を検討し、最善と考えられる方法を選択します。
受診時に主治医の説明をよく聞いて手術を受けるようにしてください。
腹壁ヘルニアではメッシュを使用しますが、ヘルニアの大きさにより使用するメッシュを使い分けています。
腹壁ヘルニアは再発が多いため、専門施設での手術が薦められます。

<手術費用>
入院予定期間:2~4泊

3割負担概算金額:15~16万

 

 

 

手術までの流れ

1. 予約お申し込み
お電話にて消化器外科(ソケイヘルニア)の受診予約をお取りください。
予約番号:03-3261-0430(受付時間9時~17時/日・祝除く)

 

2. 外来1回目
診察をして、手術を行うために必要な各検査を行います。
(次回の外来で検査を行う場合もあります。)
検査結果をもとに、患者さまにとって最適な治療方法をご提案させていただき、手術日を決定致します。

 

3. 外来2回目
担当医師より、手術術式や手術に伴う合併症などについて詳しくご説明致します。
また、麻酔科医師から麻酔方法などについて説明をさせていただきます。

 

4. 手術
手術当日に入院していただきます。
通常、手術時間は約1時間半前後、麻酔の準備と術後の覚醒時間をいれて手術室の滞在時間は2時間程度となります。