骨盤臓器脱

予約番号:03-3261-0414
(受付時間9時~17時/日祝除く)

監修
四谷メディカルキューブ 女性泌尿器科
藤﨑 章子 医師下稲葉 美佐 医師

 

骨盤臓器脱とは


膀胱や子宮、子宮摘除後の腟断端直腸、小腸など骨盤内の臓器が腟に向かって落ちてくるのが骨盤臓器脱です。
更年期以降の女性に多く、出産を経験した女性の約半数が何らかの骨盤臓器脱を経験すると言われるほど、よく見られる症状です。
女性の骨盤の底にあるハンモック状に張った靭帯や筋肉などからなる骨盤底が骨盤内の臓器を支えています。それが出産や加齢で弱くなると支えを失った臓器が重力によって下垂し、臓器脱が起こります。
股に何かが挟まったような不快感や排尿・排便障害などの症状が現れます。
骨盤臓器脱は羞恥心や年齢を理由に受診をせずに悩んでいる女性も少なくありません。
女性泌尿器科で適切な治療が受けられますので、相談してみましょう。



症状


臓器の下垂(脱)が軽度であれば、ほとんどの場合、症状はありません。
脱が進行すると部位によって様々な症状が現れます。
・股から何かがでてきた
・横になったり、座ったりすると股から出てきたものが引っ込んで元に戻る(重度に進行すると戻らなくなる)

 

股から何かが出てくる症状に伴って、尿や便についての症状が出ることもあります。
・頻尿、尿失禁
・尿が出にくい
・排尿時や排便時に手で腟を押さないと出ない

 

 

原因


腹圧が強くかかる動作・習慣も骨盤臓器脱のリスクを高めます。
臓器は重力によって下垂するので、寝ているときは症状がなく、起きている間、特に午後から夕方になると症状が重くなるのも特徴です。
出産や加齢による骨盤底のゆるみ
肥満
慢性の咳
重いものを持ち上げる動作
慢性の便秘など

 

 

当院での治療法


骨盤臓器脱の治療の柱は、体操や腟内装具などの保存的治療と手術に大別されます。
臓器脱の程度や症状、年齢、身体状況、ライフスタイルなど総合的に考え合わせて治療法を選択しましょう。

1. 骨盤底筋体操
臓器の下垂が軽度であれば骨盤底筋体操で改善が望めます。腟口から少し臓器が顔をだすようになって、脱による不快感や尿失禁などの症状がある場合でも、骨盤底筋体操を根気よく続けると、よくなる例も見られます。直接指導を受けられていない方の体操が間違っていることを高頻度に経験しますので、体操をしても改善しない場合は受診をお勧めします。

2. 腟内装具
リングやペッサリーなどの膣内装具を挿入し、下垂している臓器を持ち上げる方法も有効です。自分で着脱ができれば、安全に長期間の使用も可能です。

3. 手術(保険適応)
体操での改善が見込めない場合や、腟内装具の使用を希望されない場合は手術が勧められます。
手術は大きく分けて3種類あります。
年齢や病状、ライフスタイルによっても選択肢は異なりますので、ご自身に合った手術法を医師と相談のうえ選択することが大事です。

(1) ミニマルメッシュ経腟手術(改良型TVM手術)
人工材料のメッシュを用いて経腟的に脱を修復します。再発率が低く、手術時間も短いことが特徴です。膀胱下垂の場合、メッシュを使用しないと再発率が高いと報告されているため、多くの方がメッシュ手術を選択されます。当施設において、海外で問題になっている合併症のメッシュ露出は大変少なく、1%未満です。膣を補強するメッシュを最小限の使用とし、脱のタイプによってはメッシュを使用しないNTR手術を併用しています。当施設での入院期間は3日間です。
※使用するメッシュは国産の製品です。

(2) 経腟的なメッシュを使用しない骨盤臓器脱修復手術 (NTR:Native Tissue Repair)
ご自身の組織を使って脱を修復する従来法とよばれるものです。メッシュの合併症を極力避けたい方や、内科的合併症により、メッシュ使用が望ましくない方が選択されています。一口にNTRと言っても、子宮を温存する方法から摘出する方法、若い方からご高齢の方まで選択できる方法と、様々な術式があります。膀胱の下垂に対しては再発率が高いという欠点があります。当院では3日間の入院です。

(3) LSC手術(腹腔鏡下でメッシュ使用の骨盤臓器脱修復手術)
おなかに数カ所の小さな穴を開けて行う腹腔鏡によるLSC手術です。子宮の大半を摘出した上で、残した子宮頸部に(すでに子宮を摘出されている方は腟に)メッシュを留め、そのメッシュを骨盤の中央にある仙骨上方に固定する方法です。術後の性機能を重要視したい方、直腸側の腟にもメッシュを入れて補強する必要がある方に適しています。当院では4日間の入院です。



手術までの流れ


1. Swanの会への参加
当院での治療を希望される場合は、症状やお悩みを詳しくお伺いしたいため、受診前にグループ相談会への参加をお願いしております。
以下すべてに該当する方は参加不要です。
(1) 他院で診断を受け、当院で手術希望の方
(2) 当院への紹介状をお持ちの方
tel:03-3261-0414(受付時間:9時~17時/日・祝除く)

2. 外来
症状についてお伺いし、必要に応じて各種検査を行ったうえで、骨盤臓器脱の治療方針を決定します。

    • 【正常のシネMRI動画】

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    • 【膀胱瘤のシネMRI動画】

      【膀胱瘤のシネMRI動画】

【正常のシネMRI動画】

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【膀胱瘤のシネMRI動画】

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    • 【子宮脱のシネMRI動画】

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    • 【直腸瘤のシネMRI動画】

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【子宮脱のシネMRI動画】

【子宮脱のシネMRI動画】

【直腸瘤のシネMRI動画】

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    • 【小腸瘤・膣断端脱のシネMRI動画 (子宮摘除後の方)】

      【小腸瘤・膣断端脱のシネMRI動画】
      (子宮摘除後の方)

【小腸瘤・膣断端脱のシネMRI動画 (子宮摘除後の方)】

【小腸瘤・膣断端脱のシネMRI動画】
(子宮摘除後の方)

3. 手術(手術適応となった場合)
初診から1~2ヶ月ほどで実施可能です。手術日の当日に入院して頂きます。
手術実施時間帯は必ずご家族に病室にて待機して頂きます。
手術後は6週間の安静が必要です。

 

 

 

手術費用(手術適応となった場合)


ミニマルメッシュ経腟手術(改良型TVM手術)/メッシュ手術
入院予定期間:3日間
3割負担概算金額:25万円


NTR手術/メッシュ不使用
入院予定期間:3日間
3割負担概算金額:17万円


LSC手術/メッシュ使用
入院予定期間4日間
3割負担概算金額:38万円


※保険の負担割合は患者さまによって異なります。
※保険診療のため、高額療養費制度の対象となります。




メディア実績


2017.8.29 
毎日が発見(株式会社 毎日が発見)
監修:嘉村康邦 医師

2018.2.2 
日経ヘルス(日経BP社)
監修:嘉村康邦 医師

2018.5.8 
婦人公論(中央公論新社)
監修:嘉村康邦 医師

2018.6.7 
プレジデント・ウーマン(プレジデント社)
監修:藤﨑章子 医師

2018.11.3
チョイス@病気になったとき(NHK)
出演:藤﨑章子 医師