乳腺外科

予約番号:03-3261-0414
(予約受付9時~17時/日祝除く)
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監修
四谷メディカルキューブ 乳腺外科
林 光博 医師 

 

四谷メディカルキューブの乳腺外科では、良性疾患および早期乳がんの診断と治療に力を入れています。
特に乳がんは、若い世代から注意しなければならないため、早期発見に努め、お一人おひとりに適した医療を実践します。

・紹介状なしでも受診できます。
・各種乳がん検診での精密検査依頼に対応しています。
・他院で診断・治療を受けた方の、定期検査や処方も可能です。
・無症状で検査を希望される方は、当院人間ドック・乳がん検診を受診できます。
・女性専用フロアにて、待たせない、痛くない検査を心がけています。

<受診の目安>
・乳腺外科外来にかかる場合
以下のような症状がある場合は、乳腺外科への受診をお勧めします。
しこり(かたまり)、硬結(境目がはっきりしない硬い部分)、張り、痛み、違和感
変形、ひきつれ、つっぱり、くぼみ、かゆみ、ただれ、湿疹、発赤、熱感、静脈の拡張
左右の違い、乳頭の位置ずれ、乳頭の陥没、分泌、わきの下のしこり、など

・乳がん検診を受ける場合
症状がない場合は、自治体・企業・個人での乳がん検診をご受診ください。
▶四谷メディカルキューブの乳がん検診

 



主な検査方法


<問診>
乳房の症状、いつから、気づいてからの変化、月経の状況、出産・授乳の経験、女性ホルモン治療歴、家族でがんにかかった方の有無

<視触診>
乳房全体、首やわきの下を調べます。

<マンモグラフィー検査(MMG)>
乳房のX線(レントゲン)撮影になります。
腫瘤や石灰化、乳腺のゆがみなどを調べます。

<超音波検査(エコー検査、US)>
腹部など他の部位と同じように、乳房内を超音波にて調べます。MMGとエコー検査のそれぞれに利点があるため、精密検査では通常両方の検査を行います。エラストグラフィー(硬さの検査、図)やドップラー(血流の検査)を適時併用して病変を調べます。

※通常の乳房エコー検査にエラストグラフィーを追加することで、乳がんの診断精度が向上することが示されています。また、エラストグラフィーによる硬さ評価は乳がんのさまざまな点と関係する可能性があり(Hayashi et al, Medicine, 2015)、当院医師は化学療法の効果と関連する可能性を世界で初めて報告しています。(Hayashi et al, Ann Surg Oncol, 2012)

<乳房造影MRI検査>
磁場と電波を用いて体内を観察する装置であり、乳房では造影剤という検査用注射薬を用います。乳がんであるかどうかや、病変の乳房内でのひろがりを調べます。

<CT検査、PET/CT検査>
X線(レントゲン)、および必要に応じてPETを組み合わせてからだの内部を調べます。乳がんの乳房以外へのひろがり(進行度、ステージ、病期)を調べます。

<細胞診>
乳頭からの分泌物や、乳房内に細い注射針を刺して細胞を吸い(穿刺吸引)、顕微鏡で調べます。適時、局所麻酔を行います。からだへの負担が少なく、簡便な検査ですが、診断の確定がむずかしい場合があります。

<組織診>
専用の針生検機器や外科的生検によって、病変組織の一部を採取し、顕微鏡で調べます。
針生検には、ばね式のコア針生検と、たくさんの組織を採取できる吸引式組織生検があります。
針生検では局所麻酔を用いて、通常は画像検査にて病変を確認しながら行います。

 



主な対象疾患



乳房痛
もっとも代表的な乳房の症状のひとつであり、にぶい痛み、するどい痛み、うずく痛み、その他いろいろな痛みがあります。半数以上の女性が、乳房痛を経験していると報告されています。
月経前症候群の症状としても乳房痛・乳房緊満感の頻度は高く、また月経周期に関連しない痛みも30歳代に多くみられます。
乳房痛はさまざまな乳腺疾患の症状としてみられ、また乳房痛自体が日常生活に支障を与える場合もあることから、もっと積極的に医療機関を受診し、必要に応じて検査や治療を行うことが望まれています。

<原因>
良性悪性を含めた乳腺疾患
それ以外では女性ホルモンのバランス、食生活、衣服、薬剤、血栓性静脈炎(モンドール病)などが原因としてあげられます。また種々の神経痛、頸肩腕症候群、内臓疾患の症状としてみられる場合もあります。

<検査方法>
問診、視触診、MMG、エコー検査
若年者には特にエコー検査が有効であり、約2割の方に腫瘤(しこり)やのう胞など、何らかの病変が見つかったとの報告があります。

<治療法>
乳がんを含めた乳腺疾患の除外をおこない、特に注意すべき疾患がない場合には、自然に治ることも多いため、経過を観察します。もしくは必要に応じて、生活指導や薬物療法を行います。

 

乳腺のう胞(嚢胞)
丸い形で内部に液体成分を有しており、乳房(乳腺)内でさまざまなサイズがみられます。両側乳房に多発していることも多く、通常は良性です。画像検査によって、単純性のう胞と、混合性のう胞に大きく分けられます。

<原因>
乳管(乳汁を運ぶ管)の拡張、癒合、閉塞によって生じるとされます。

<検査方法>
問診、視触診、MMG、エコー検査

<治療法>
混合性のう胞では良性から悪性まで、さまざまな疾患と関連することがあるため、組織診や摘出手術をおこなうことがあります。単純性のう胞の場合は経過を観察しますが、痛みを伴う場合やサイズが大きい場合には、穿刺吸引し、細胞診をおこなうことがあります。また、のう胞が多発している場合には、定期的なセルフチェックと乳房の検査が勧められます。

 

乳腺症
乳房(乳腺)のさまざまな良性変化を、ひとくくりにして呼ぶときの総称として使われます。のう胞や腺症などのいろいろな病態が含まれ、乳管の過形成や乳頭腫の存在、乳がんが隠れていないかを注意する必要があります。乳房のしこりや硬結、痛みなどが症状としてよくみられ、硬結や痛みは月経周期と連動することが多く、月経周期と関係しない場合は早めの検査が必要です。分泌物が症状となることもあり、透明、黄色、乳汁様、血性などさまざまにみられます。

<原因>
女性ホルモンのバランスの乱れが原因のひとつとして考えられています。

<検査方法>
問診、視触診、MMG、エコー検査
必要に応じてMRI検査、細胞診、組織診

<治療法>
乳がんの有無を調べる必要があり、特に注意すべき疾患がない場合には、経過を観察します。また、必要に応じて生活指導や薬物療法を行います。

 

線維腺腫
代表的な乳房の良性疾患であり、10歳代後半-30歳代に多くみられます。女性ホルモンに反応して、月経前や妊娠期に大きくなることがあり、約半数の方では乳房内に複数個見つかるといわれています。
症状は、2-3㎝大の表面が滑らかな、よく動く、硬いしこりとしてわかることが多く、ときに巨大になることがあります。若年者であっても症状のみで悪性でないと判断してはならず、エコー検査などによって、乳がんでないことを確認する必要があります。線維腺腫から乳がんができることは稀とされます。

<検査方法>
問診、視触診、MMG、エコー検査
必要に応じて細胞診、組織診

<治療法>
症状がある場合や大きくなる場合には、摘出手術を検討します。
また、画像検査にて腫瘍の形や内部が不整なとき、針生検にて非典型的な結果がみられるとき、葉状腫瘍が疑われるときには、摘出手術を検討します。

<手術費用>
乳腺腫瘍摘出術
入院予定期間:日帰りもしくは1泊
3割負担概算金額:6~8万円

 

葉状腫瘍
乳房の良性腫瘍ですが、一部、悪性のものがあります(悪性葉状腫瘍)。幅広い年代にみられますが、30歳代に多いとの報告もあります。症状としては、急速に大きくなるしこりとしてわかることが多く、痛みはあることもないこともあります。画像検査では線維腺腫とよく似ており、線維腺腫より大きく、内部にのう胞や裂け目を認めることがあります。針生検にて通常診断されますが、線維腺腫と診断がむずかしい場合があります。

<検査方法>
問診、視触診、MMG、エコー検査
必要に応じてMRI検査、細胞診、組織診

<治療法>
摘出手術が勧められます。また、再発を繰り返すことも多く、乳房部分切除術を行うこともあります。

<手術費用>
乳腺腫瘍摘出術
入院予定期間:日帰りもしくは1泊
3割負担概算金額:6~8万円

 

乳管内乳頭腫、のう胞内乳頭腫
乳房の良性腫瘍であり、30-50歳代に多くみられます。多発する場合や異型(顕微鏡検査での所見)を伴う場合には、正確な頻度は不明ですが異型乳管過形成などと同じように、将来の乳がんの可能性があるとされています。通常は無症状であり、乳頭からの分泌でわかることがあります。MMGでの石灰化を伴うことがあります。診断がむずかしく、乳がんでないこと、乳がんが併存していないことを調べるため、針生検を繰り返しおこなうことや、状況に応じて外科的切除をおこなうことがあります。

<検査方法>
問診、視触診、MMG、エコー検査
必要に応じてMRI検査、細胞診、組織診

<治療法>
画像検査と組織診検査で不一致がある場合や、異型がみられる場合には、摘出手術や乳管腺葉区域切除術が勧められます。

<手術費用>
乳腺腫瘍摘出術、乳管腺葉区域切除術
入院予定期間:日帰りもしくは1泊
3割負担概算金額:6~8万円

 

急性乳腺炎、乳腺膿瘍(のうよう)
授乳期の乳汁のうっ滞(詰まり)、細菌の感染によって起こることが多く、炎症が悪化すると、乳管(乳汁を運ぶ管)が壊れ、膿瘍(のうよう、うみ)を形成することがあります。陥没乳頭の方などでは、乳輪の下に膿瘍を作ることがあります。また肉芽腫性の乳腺炎など、別の原因で乳腺の炎症を生じることがあります。症状は、乳房の腫れやしこり、赤み、熱感、さらに発熱や寒気を認めることがあります。痛みの程度はさまざまです。乳がんを含めた腫瘍でないかの検査、もしくは腫瘍が合併していないかを調べる必要があり、ときに診断がむずかしい場合があります。また、乳がんのまれなタイプでも乳腺炎と同様の症状がみられることがあるため、特に注意が必要です。

<検査方法>
問診、視触診、エコー検査
必要に応じてMMG検査、細胞診、組織診

<治療法>
急性乳腺炎では乳房のマッサージ、搾乳、冷罨法、薬物療法を行います。
改善しないときや膿瘍が大きい場合には、針穿刺や切開による排膿処置、ドレーン留置などを行います。

 

その他の良性疾患
乳腺やその周囲には、乳管拡張症、線維腺腫症、炎症性偽腫瘍、腺腫、過誤腫、腺筋上皮腫、粘液瘤様腫瘍、脂肪腫、異所性・迷入乳腺などの良性疾患もあります。また、硬化性腺症、放射状瘢痕、複合硬化性病変、および異型乳管過形成や異型小葉過形成などの一部の疾患は、前がん病変とみなされることがあります。

<検査方法>
問診、視触診、MMG、エコー検査
必要に応じてMRI検査、細胞診、組織診

<治療法>
乳がんの合併がない場合には、経過を観察します。一部の良性疾患や前がん病変、また、乳がんの合併が否定できない場合には摘出術を検討します。

 

乳がん
乳房の悪性腫瘍の総称であり、組織学的検査(顕微鏡での検査)、遺伝子検査(発現、増幅、変異)などを行うことによって、さまざまなタイプに分類されます。 浸潤性乳管がんという組織タイプが最も多く、がんの性質としては、女性ホルモンの刺激によって大きくなるタイプが多くみられます。最近では非浸潤性乳管がん(DCIS)という、とても早期のタイプで見つかる場合も多くなっていますが、一方で、若年世代や妊娠・授乳期は、乳がんの発見が遅れることがあり、注意が必要です。乳がんのタイプや場所によって、いろいろな症状がみられます。乳頭の湿疹・ただれを症状とする、まれな乳がんもあります(乳房パジェット病)。一方で、無症状な場合も多くみられます。

<検査方法>
問診、視触診、MMG、エコー検査、組織診、MRI検査、CT検査、PET/CT検査など

<治療法>
乳がんのタイプに応じて、手術、薬物療法を行います。
当院では早期乳がんの治療に力を入れており、乳房の温存手術とセンチネルリンパ節生検(わきのリンパ節の部分摘出)を積極的に行います。

<手術費用>
乳房温存手術+センチネルリンパ節生検
入院予定期間:1~2泊
3割負担概算金額:15万円~17万円

※保険の負担割合は患者さまによって異なります。
※保険診療のため、高額療養費制度の対象となります。
 



治療のながれ



1. 予約お申し込み
お電話にて乳腺外科の受診予約をお取りください。
予約番号:03-3261-0414(受付時間9時~17時/日・祝除く)
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2. 乳腺疾患の検査・診断
<外来1回目>
病状を把握するため、問診・視触診で症状やしこりを確認し、マンモグラフィーと超音波検査を行います。
<同日、または外来2回目>
所見がある場合は、乳房造影MRI検査、細胞診や生検などを行い、今後の治療方針を決定します。

 

3. 乳腺疾患の治療
以下の治療方法があります。
<乳がんなど悪性腫瘍の場合>
ホルモン療法、分子標的治療、抗がん剤などの薬物療法や手術があります。
<繊維腺腫、乳管内乳頭腫など良性腫瘍の場合>
生検後、手術をすることがあります。
<急性乳腺炎や乳腺症など良性疾患の場合>
必要に応じて薬物療法のほか、各種処置を行います。

 



参考:ブレスト アウェアネス(Breast Awareness)



自分にとって普段の乳房の状態に日頃から関心をもち、乳房を意識して生活することで、変化を感じたらすぐに正しく医療機関を受診することを、「ブレスト アウェアネス」と言います。これは乳がんの早期発見・治療につながる、女性にとって非常に大事な生活習慣です。乳がんは女性で最も多いがん(図1)であり、日本では年間10万人以上の女性が乳がんと診断されています。

現在、女性の10人に1人が乳がんを発症すると言われ、今後も増えることが予想されます。乳がんは20歳代から増えはじめ、40-60歳代でピークになります(図2)。

AYA世代(アヤ世代、15-39歳、Adolescent and Young Adult)と呼ばれる若年成人において、最も多いのが乳がんですが、若い世代では乳がんの発見が遅れていることが報告されています。乳がんは、早期発見に努め、専門医とともに適切な治療を行うことで、最も治るがんの一つでもあります(図3)。

 

「ブレスト アウェアネス」を身につけ、乳がんの早期発見につなげて大切な命を守るために、以下のことを実践しましょう。

1. 自分の乳房を知る
乳房の状態は人によって異なります。
定期的に自分の乳房を見て、触って、感じて、変化がないか、セルフチェックを行いましょう。

2. 気をつける乳房の症状を知る
乳房のしこり、とよく言いますが、そのほかにもさまざまな症状があります。

3. 乳房の変化を感じたら、すぐに医療機関を受診する
自治体や企業などの乳がん検診を待たず、乳腺専門医を受診しましょう。
乳がん検診では検査が不十分になることがあります。

4. 自分のリスクに応じて、定期的に乳がん検診を受ける
乳がんでも症状がない場合があるため、定期的な検査は必要です。
家族でがんになられた方の有無、遺伝性腫瘍などのリスクや、これまでの検査結果を参考にしましょう。
年齢を問わず、各個人に応じて、検査の頻度や内容を専門医とともに判断しましょう。


※未発症の遺伝性乳がんの女性は、成人したらブレスト アウェアネスを始め、25歳からは6-12か月ごとの問診や視触診、適時のマンモグラフィー検査や超音波検査、MRI検査を開始することが推奨されています。
一方で、住民検診などの対策型の乳がん検診では、国民全体の乳がん死亡リスクを下げることを目的としているため、現時点では多くの自治体で、40歳以上、1-2年に1回となっています。
自分自身の乳がん死亡リスクを下げるためには、乳がん検診の開始年齢や間隔は、各個人のレベルで判断することが大切です。

入浴や着替えのときなど、正しいやり方や間違っているやり方はありませんので、自分のやり方で気軽に、乳房が普段通りであること、変化がないことを確認しましょう。乳がん検診で異常がないと言われている場合でも、進行が速い腫瘍もありますので、気になった時にはすみやかに専門医を受診しましょう。



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